赤野井湾でプラスチックごみの実態把握調査が行われました
世界的な問題になっているマイクロプラスチック。5mm以下のプラスチック粒子のことを指すそうで、人間を含め、様々な動物の体内・糞便から発見されているといわれています。海洋を漂うマイクロプラスチックは、魚や鳥等の体内に取り込まれやすく、なかでも毒性のあるポリ塩化ビフェニールという物質が太平洋の海底に生息する小さな甲殻類の体内から高濃度で見つかった調査結果もでているようです。
琵琶湖はたくさんの生物が生息しているだけでなく、淀川を通って大阪湾にそそぐ湖であるため、琵琶湖のプラスチックごみは粉砕されマイクロプラスチックとなり琵琶湖の生物や大阪湾、太平洋の生物に影響をもたらすことが考えられます。そこで、琵琶湖プラスチックごみがどれだけあるのか、その実態把握調査が2019年6月23日に赤野井湾にて行われたそうです。
赤野井湾再生プロジェクト主催で行われた「びわこ湖底ごみ回収大作戦」で琵琶湖の湖底から回収されたプラスチックごみの体積比は74.5%と約3/4を占めており、その内訳は袋類が約31%、農業系プラスチックごみが約34%、トレイ・ペットボトル類が約13%、その他が約20%という結果となったそうです。
袋類やペットボトル類は、ポイ捨て等が原因となり、河川や水路に流出し琵琶湖湖底に沈んだものと考えられているようです。そして水の流れ等により再度浮上したものは海まで流れていくことも想定されているようです。また、農業系プラスチックごみについては、屋外農地でプラスチックを使用した際に風等により河川や水路に流出、流れの穏やかな場所で沈み、湖底に貯まったと考えられるそうです。
京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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