江戸時代に描かれた琵琶湖の魚「湖魚奇観」
*イメージ写真
江戸時代に彦根藩氏・藤居重啓が描いた89種の魚たち。縦1.7m、横3.8mという大きな屏風に描かれた「湖魚奇観」というものです。
「奇観」とは、「珍しい眺め。すぐれた景色。」
出典:weblio「奇観」
この「湖魚奇観」には琵琶湖や余呉湖に生息した魚が描かれているそうです。同じフナでも季節や状態によって8種類に分けて描かれているようです。また、絵だけでなく、魚に関する詳しい説明や和歌・漢詩も添えられているそうです。
これを所蔵していたのは、幕末~明治に大阪で商家を営んでいた堀田龍之助という博物家だったそうです。「湖魚奇観」を含むその所蔵品は現在大阪歴史博物館に収められているそうです。大阪歴史博物館では2018年4月~6月に、堀田龍之介の所蔵品を展示する企画展を開催し、そこで「湖魚奇観」も公開されていたそうです。また、2019年10月~11月には野洲市歴史民俗博物館で行われた企画展「人と魚の歴史学」において滋賀県で初めて「湖魚奇観」が公開されたそうです。その期間中には記念講演会も行われ、琵琶湖博物館の名誉館長・学芸員・学芸技師からその魚や歴史についてお話を聞くこともできたそうです。
「湖魚奇観」を描いた藤居重啓は、ほかにも「湖中産物図証」という琵琶湖の生物図鑑のようなものも作製しているようです。これは国立国会図書館デジタルコレクションからみることができるようになっています。
京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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