「魚のゆりかご」水田プロジェクト
出典:滋賀県-魚のゆりかご水田プロジェクト-7.「魚のゆりかご水田米」とは?
琵琶湖の固有種「ニゴロブナ」。昔から「ふなずし」の材料とされている魚ですが、その漁獲量は外来魚の存在などの影響で激減しています。
出典:滋賀県―ニゴロブナ
この琵琶湖の「ニゴロブナ」は、他の魚とは少し違う一生を生きるそうです。生まれる場所は川や湖ではなく田んぼ。そこから内湖・水路を経てすこしずつ琵琶湖に近づき、秋・冬は琵琶湖で過ごすそう。その後春に近づくとまた岸に近づき、田んぼに戻って産卵をするそうです。
田んぼは琵琶湖に比べて水温が高く、エサ(プランクトン)が豊富なこと、外来魚がいないことなどの条件がそろっており、生まれてすぐの稚魚には最適な環境であることから、「魚のゆりかご」とよばれています。しかし、田んぼとしては、琵琶湖のそばであることから浸水することも多く、陸上の田んぼの農作業に比べて大変なことも多かったため、その作業効率を上げる方法がとられました。そのことにより、「ニゴロブナ」は田んぼに来づらい環境になってしまったそうです。
そこで「ニゴロブナ」が田んぼに来られるよう、道をつくるなどの「魚のゆりかご」水田プロジェクトが実施されているそうです。
2018年にこのプロジェクトが実施されたのは28地区・148ヘクタールだそうですが、「魚のゆりかご」水田に適した田んぼは琵琶湖の周りに2000ヘクタールもあるそうです。
この「魚のゆりかご」で収穫されたお米は、「魚のゆりかご水田米」としてJA等にて販売されています。「魚のゆりかご」水田で作られたお米であることはもちろん、使用できる除草剤にも規制があるようです。
京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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