平安神宮の池にいるぼてじゃこは琵琶湖の絶滅危惧種
滋賀県の絶滅危惧種に指定されている「イチモンジタナゴ」。環境省のレッドリストにも絶滅危惧種・ⅠA類として指定されているそうです。
魚の特徴は一文字の青とピンクの模様です。大きさは6~8cmと小さく、琵琶湖淀川水系、濃尾平野、福井県三方湖、和歌山県紀ノ川水系に分布しているそうです。1980年代には琵琶湖の湖南部や湖東部などでよく見られたそうで、「ぼてじゃこ」と呼ばれ親しまれており、琵琶湖のシンボルとまで言われていた魚だそうです。
しかし、現在は湖北地方のごく一部や京都・平安神宮の池にのみ生息しているとされており、京都府でも絶滅寸前種に指定されているそうです。
平安神宮のイチモンジタナゴは琵琶湖疎水を通じてやってきたようで、琵琶湖に元々生息していたイチモンジタナゴと同じ遺伝子をもつことがわかっているそうです。なお、兵庫県・広島県・岡山県にも生息しているようですが、こちらは本来は生息していない場所だとみられています。
生息数が激減した理由は、オオクチバスやブルーギルなどの外来種の存在や、生活場所であるヨシ原の減少、廃水による水質悪化、産卵場所であるドブガイの減少が考えられるそうです。
現在は琵琶湖博物館や京都市動物園等で繁殖に取り組むほか、イチモンジタナゴの繁殖保存に取り組む「ぼてじゃこトラスト」の活動も注目されています。琵琶湖に「イチモンジタナゴ」が生息していける環境が整えば、いずれは琵琶湖への野生復帰をめざしているということです。
関連URL:
参考資料:京都動物園リーフレット「知ろう!守ろう!イチモンジタナゴ」
参考URL:環境省―レッドリスト
京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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