琵琶湖の漂着物はどんなもの?2015年に実態調査が行われていました。
琵琶湖の湖岸に集まる漂着物。木や草などの自然はもちろん、ビニール袋やペットボトルなどの散財性のごみも見られます。それらについて2015年5月~10月に滋賀県によって実態把握調査がおこなわれました。
調査地点は、大津市和邇中浜地先(大津)、彦根市石寺町地先(彦根)、野洲市吉川地先(野洲)、長浜市大浜地先(長浜)、近江八幡市牧町地先(八幡)、高島市横江浜地先(高島)の6か所。
回収した漂着物の総量は 5,362.1kg 。台風の接近があった8月が突出して多く、その種類の重量比は流木や竹58.3%、植物片・水草40.8%、散在性ごみ0.9%という結果だったそうです。地点別では彦根は最も多く1㎡当たり2.14kg、長浜が1.52kg。この2地点は他の地点に比べて流木や竹が多かったようです。
流木や竹は、自然に枯れたものだけでなく、水温の上昇で根こそぎ抜けてしまったもの、人の手で切断された丸太も含まれていたということです。
また、散財性のごみは総重量48.6kgが回収され、その重量比はプラスチック類が35.6%、ガラス・陶器類が18.5%、ゴム類17.8%。3種類で約70%となったそうです。しかし、個数ではタバコの吸殻が47.1%を占めていたそうです。散財性のごみが回収された地点は長浜が最も多く次いで八幡、大津となっており、そのうち製造年が確認できるものでは調査前年のものが最も多かったようですが、その発生源に関してはほとんど特定できなかったそうです。
調査では水位とも関連付けられており、台風などの水位が急上昇する場合に漂着物が増えているという結果が出ているようです。
現在も、滋賀県では琵琶湖岸漂着物をきれいにするしくみづくりが検討され、対策が勧められているようです。
関連サイト:滋賀県-みんなで琵琶湖岸漂着物をきれいにするしくみ
出典:琵琶湖岸漂着物等 実態把握調査報告書 (2015年3月 滋賀県琵琶湖環境部循環社会推進課 )
京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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