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びわ湖トピックス
2020.01.27

幽霊ホテルがつくりだした「木の岡ビオトープ」

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 ビオトープとは、ギリシャ語で生物を意味する「bios」と場所を意味する「topos」を合わせた造語で、「生物が自分の力で生息・繁殖する環境」という意味をもつそうです。
 しかし、「木の岡ビオトープ」のある大津市木の岡町はJR湖西線・比叡山坂本駅から徒歩圏内に位置し、付近は住宅はもちろん工場も多く存在しています。

 そんな環境の中、ビオトープが存在するのは、1968年に国道161号線沿いの「木の岡レイクサイドビル」と名付けられた建設物のおかげだそうです。この建物は、大阪万博の観光客を見込んで着工された観光ホテルの予定でしたが、工事が中断してしまい、20年以上も解体されることなく放置されていたそうです。そのためその建物は「幽霊ビル」と呼ばれ、琵琶湖までの土地に人の手が入ることがない期間が長くあったために、「木の岡ビオトープ」は形成されたと考えられています。
 1992年に「幽霊ビル」は、日本初のダイナマイト等を使った爆破解体が行われたため、現在は草原となっているそうです。

 2003年の滋賀県土木交通部河港課の調査では、植物約340種、昆虫約410種、鳥類約60種、 両生類・爬虫類11種、哺乳類6種、魚類12種が確認されたそうです。
 「木の岡ビオトープ」には、保全活動や環境学習の提供を行う「おにぐるみの学校」という組織もあり、清掃や学習活動、整備などをおこなっているそうです。

関連URL:滋賀県―木の岡ビオトープ「おにぐるみの学校」木の岡ビオトープってなに?

参考URL:発見 知っ得 大津豆知識―『日本で初めて爆破解体された”幽霊ビル”』

*トップ写真はイメージです。

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ライター
細川 陽子

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。